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おはぎとぼたもち 正確な違いは?

おはぎとぼたもち――。
ざっくり言うと同じ物である。しかし細かく言うと実は違う。全ての違いは、季節の違いから生まれる。
春の彼岸に捧げるのが「牡丹餅」、秋の彼岸のそれが「お萩」。漢字で書けば一発でわかる。
この名前から、大きさが変わってくる。ぼたもちは牡丹の花のように丸っこく大きく作り、おはぎは萩の花のように少し小ぶりに細長く作る。
また、小豆の収穫の時期と重なるおはぎは、小豆の皮が柔らかいうちに作ることができるのでつぶあん、年を越して硬くなった小豆で作られるぼたもちは必然的にこしあんとなる。
しち面倒臭い区別ではあるが、こうして順を追って考えてみるとわかりやすい話。同じ菓子に、季節毎に名前をつけた風流さがまたいいではないか。

細かい人なら、ここで疑問に思われることがあるだろう。そう、夏と冬が抜けてはいないか、ということ。実は夏冬にも名前がある。夏は「夜船」冬は「北窓」である。
この菓子の中身に使われる餅は、餅とは呼ぶが餅のように搗かずに擂り粉木で潰すように作る。そこからそれぞれ、(搗き知らず)→(着き知らず)→(いつ着いたかわからない「夜船」)、(搗き知らず)→(月知らず)→(月の見えない「北窓」)となった。
季節から直接付けられた名前ではないが、「夏は夕涼みの屋形船」「冬は蛍雪の功の凍った窓」というイメージが浮かび、私は何となく納得させられてしまった(笑)


17日は彼岸の入りである。最近は「ぼた」という響きが嫌われてか、「おはぎ」という呼び方が優勢になっているように思われるが、一般人ならともかく専門家である菓子屋がこんなことを知らないのは言語道断。店先に「おはぎ」の名前を見かけたら、その店は不勉強な店と思っていいのではないだろうか。



・・・と言っていた今日17日、株の売買絡みで話題になっている某TV局(すぐわかるやん)の朝のニュース番組の中で、お彼岸の定番の一つとして「おはぎ」が紹介されていた。
馬鹿を晒すのも大概にして欲しいもんだ。(2005/03/17 06:15)
| 戯言 | 15:47 | comments(0) | trackbacks(1) | - | - |
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あずきは歳時にかかせない、土用餅
 土用の丑の日は今週木曜日です。うなぎの売れる日ですね。ところで、土用の丑の日ばかりが有名ですが、土用は立秋前の通常18日間もあり、今年の土用の入りは19日でした。  そんな19日にあんころ餅を見かけた人はいるでしょうか?あまり知られていないですが
2005/07/25 11:28 AM, from 『こころんのキッチン』のこころんの夫の美味しいBLOG

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